3日坊主の実践日記

人に見られてやる気を出す (25歳/女/営業職)

お金より貯めることが大事な貯金通帳【こどもの気持ちがわかる本】

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私はこどもが苦手。そんなに好きじゃない。だってわがままだし、自己中だし、言うこと聞かないし暴力的な上に、ずる賢い。かわいいお姉ちゃんにはぶりっこするくせに、男っぽかったわたしには容姿をけなしてくる子とかいたな、ちっちゃいからって許されると思ってんなよ。

そんな私にもこれからこどもができるわけで、、親の接し方が育ち方にすごく影響があるってことがほんとーーーに怖い。
自分の両親の子育てにこどもとしてすごく満足しているかと言われるとそれも微妙。ここ最近までおかあさんのこととかそんなに好きではなかった記憶が大きい。(好きじゃないが特に嫌いというわけではないし、親子仲は良好だと思う。)
きっとおかあさんはおかあさんなりに、私の事を思ってやってくれていたんだとは思うけど、どうせなら子供により正しい接し方ができたらいいなと思って読んでみた。


気になったところのまとめ
■「こころの安心の貯金通帳」という考え方
こどもの心の中に、自分を肯定する気持ちが育つためには、いろいろな人の支え(ほめること、安心させること)が必要である。
貯金がおおいと自分のよいところが出せる、借金が多いと悪いところが出てしまう。借金が長く続くと自己破産する

こどもが不機嫌で育てにくいとき、こどももおかあさんも貯金通帳がマイナスになっている。
なにかを達成したときの達成感;500点
おかあさんにくっつく;100点
おかあさんに否定される;マイナス100点
おかあさんに大声で怒鳴られる;マイナス300点

もの・からだによる加点
からだを掻く;10点
指をしゃぶる;10点
タオルを手放さない;5点

持ち点
おかあさん;100点
お父さん70点
おじいちゃんおばあちゃん;50点
もの・からだ;10点

指をしゃぶることで必死にためた持ち点が親に怒鳴られることで簡単にマイナスになる。
もの・からだによる加点をしている子は【不安に耐えて努力している健気な子】だと考えてしらみつぶしにやめさせるのではなく、抱き締めてあげたり、お手伝いをしてもらったりしてほめて点数を貯金させてあげたらいいと考えると良い。


・「~~したらダメ」ではなくて膝に座らせて、二人羽織で手に手を添えて一緒にやってあげる。
・「~~してくれておかあさん嬉しかったよ」は殺し文句
イムリーにいうのが一番だけど、メモやお手紙で伝えるのも良い

 

■こころとからだの関係
おかあさんが育てにくいと思っている赤ちゃんは必ずといっていいほど姿勢や運動の問題を持っている。 

おっぱいが吸いづらい・ゼロゼロしやすい
・片方の肩が上がったまま
・胸が突きだした姿勢
・下肢をあまり動かさない
・反りやすい
理学療法でなおる

幼児期のからだの異常
・歩くときに上肢のふりがちがう
・野菜などかめない
→上肢の基本体操
・不器用な子
→手指の基本体操
・歩き方・走り方が非対称
→下肢の基本体操

コミュニケーション

愛着形成→マネ(二人羽織)→信頼できる人を見つける(好きな人を選べる)→誉められて自信を持つ経験(自己肯定感のめばえ)→相手の立場を理解する(ケンカして仲直りする)

愛着形成は0~1才半までの間にだいたい形成される。
抱き締めることは、子育ての妙薬。抱くのではなく、抱き上げるのではなく、抱き締める(骨の髄を締め付ける)
怒っているときやイライラしているときに抱くのは逆効果になるかも

よく泣く子(泣かせなければいいのか?)
しっかり泣くことで自己主張して思いを伝え、思いが伝わったときにほっとして泣き止むこと。

後追い;泣いておかあさんを呼んでほっとしていたのが、自分で動けるようになり、自分で安心を勝ち取れるようになる

おかあさんの持ち物が好き;一種のまね

2才前後のイヤイヤ期;自我の目覚めにより、禁止や否定を嫌うようになる                                                                                                                                         
危なくて禁止するだけで、否定と感じて不安になってしまう。例「台所には危ないから入らないで!!!」→できる限り、台所で一緒にやってあげる。

子供のお手伝い
2才くらいまでは簡単なお手伝いで喜んでもらえる。2才以降は、新しいことを意欲的に吸収したいから、簡単にできることより、難しいことに挑戦したがるので、断られるようになる。
義務のお手伝いは小学生で掃除当番・給食当番がでてきたらやる方が良い。

■生活習慣
好き嫌いは姿勢発達運動のレベルがあってないだけの可能性がある。
・首が座って寝返りができたら離乳食初期
・仰向きであしなめができ、腹這いで回転や前進ができたら中期
・四つ這い・座る・つかまり立ちができたら後期


■育児の目標
自分で自分の「こころの安心の貯金通帳」に500点を入れれるようになること。


感想
こころの安心通帳はおとなもみんな持ってる。私もからだを掻いたり、髪の毛をさわったりしているのはこどもの頃、当時安心の貯金通帳を昔がんばって貯めていた名残なんだろうな。こどもの見苦しい行動を安心をためていることととらえ直せるこの考え方はこどももおかあさんも助けてくれると思う。

他にも、育てにくいことが運動と姿勢の影響が少なからずあるっていうのは知っておいて損はない。トレーニング次第で改善するのは前向きに考えられる。

こどものことを考えると優しいとか、努力ができるとか、人を傷つけないとか「こんな子に育ってほしい」っていうのを最初に考えがちだけど、そういう外側の部分じゃなくて、さらに奥の自分の機嫌をとる、自分を認められるとかそういうことをしっかりさせることで、性格の部分にも影響を与えるっていうのが一番考えなきゃいけないことだよね。

まあこんなこといっててもイヤイヤ期とか自分に似てて許せない部分とかいっぱいあると思うから、現実は難しいんだろうな~